アメリカのパワースポットを通して考えたこと
アメリカの中には、キリスト教、仏教、神道、ヒンズー教、チベット密教、禅寺など、町の規模から考えると想像もつかないほど多くの教会や寺院が存在する、という町があるそうです。日本人である私にとって宗教をどれだけ信仰し、重んじるかということは正直しっかりと理解はできていませんが、それだけ多くの宗教が集まるということは争いなども起きるのではないか、ということは想像がつきます。では、何故そこにそれだけの宗教が集まることができ、今までそこで戦争や争いが起こらなかったか…。そこは、ネイティブ・アメリカンのウテ族が、ブラッドレス・バレー(無血の谷)と呼び、昔から大切にしていた場所でした。名前の由来は、その地は神聖な場所であるためそこでの戦争や争い事を一切禁止していたそうです。
また、ネイティブ・アメリカンの若者が成人になるための儀式「ビジョンクエスト」も行われていたそうです。ビジョンクエストとは、四日間一人きりで水も食べ物もない「無」の状態で過ごし、人生のビジョンを求めるという儀式です。恐怖と立ち向かい生存力も試されるこの試練は必ず、聖なる場所で大地の保護のもとに行われるそうです。自然を愛し共存するネイティブ・アメリカンだからこそ、彼らが聖地と仰ぐ場所にパワーやエネルギーが存在するというのはよくわかりました。
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