ハワイを通して考えたこと
ハワイ諸島に散在していた各部落の存続と繁栄は、無事に子孫が出来るかどうかにかかっていたそうです。子供をコミュニティ全体の宝とする風習があり、子供を無事に宿すかどうかは、神に任せていたためハワイには、男根の岩や、女性器をかたどったとされる岩、分娩の岩などがあります。更に、生まれた子供が無事に育つことを願い、特別のマナに子供のへその緒を預け、パワーと健康、長寿を祈る場所があり、その場所を目指し、溶岩の荒野を何日もかけて訪れる父親たちがいたそうです。どの時代でもどの国でも子を想い健康と幸せを祈る親の気持ちは変わらないのだと感じました。むしろそれが当たり前で、子供を虐待したり、責任放棄をする親の気持ちの方が理解しがたく許せない行為です。
また、正月になると芸能人がハワイを訪れる光景をよく見ます。映画「フラガール」で人気に火がついたフラダンス。ハワイは観光スポットとして根強い人気を誇ります。ハワイを訪れる人が多いのはなぜか…。そこにはやはり、日々の疲れやストレスから解放されるなにかがあり、エネルギーを得ることができるからではないか…と感じました。しかし、あまりにもハワイを訪れる日本人や観光客が多いため、ハワイアンだけが知っていた神聖な場所が外部の人間に発見され、あまりに多くの人が侵入してきました。やはり、ここでも言えることは、その場所を聖地としている先住民がいる限り、敬意を示し土足でズカズカ入って行くのはやめるべきです。
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