富士登山道の紹介
吉田口(河口湖口)登山道
最も多くの人が利用するのが吉田口登山道です。東京方面からの交通アクセスが良いです。でもこのルートは結構ハードです。五合目の標高は2,305m。山頂まで7時間程度かかります。六合目まで距離が長く、七〜八合目には岩場があり、這って登るような所もあります。夜間登山ではご来光までに山頂に着けない可能性もあります。しかし登山道の途中から(六合目以上)でもご来光は見られます。須走口と合流する本八合目からはさらに混み合います。しかし最も山室の数が多く緊急時や体調が悪いときはすぐに山室に入れます。下山時は下山専用道があります。富士スバルラインには夏場の週末とお盆期間はマイカー規制があり、マイカーでは五合目まで行けなくなります。
須走口登山道
五合目の標高は2,000m。比較的空いています。ただ、吉田口と合流する八合目からは混雑します。山頂まで6〜7時間程度かかります。この須走口は下山道として人気があります。砂走りを一気に駆け下りることができます。八合目まで吉田口と同じルートを下ります。駐車スペースは200台。マイカー規制ありません。
御殿場口登山道
その昔は一番人気のあった登山道が御殿場口登山道です。今は利用する人が極端に少ない。それは登りがとても辛く長いためです。五合目の標高が1,440mと4登山道中最も低く晴天時、日中の登山では陽をまともに後ろから浴びます。七合目までの登山道の足場は砂礫の登山道で足をかなり取られ傾斜もかなり急で、これらが相当体力を奪います。ジグザグにずっと続く砂礫の登山道は本当に長く感じられ、ただ黙々と登るしかないです。登山道の途中で宝永火口を左手に山中湖を右手に見ながら登山できます。山頂までは8〜9時間程度かかります。御来光は七合目以上ならば見られます。しかし晴れていれば夕刻に見事な影富士を見ることができます。影富士とは富士山の影が裾野に映し出され、本当に見事です。下山時はとても爽快な大砂走りを駆け抜けられます。大砂走りは本当に爽快です。下山時に利用するのがいいかもしれません。マイカー規制などはありません。五合目の駐車場は広く(700台)、余裕があります。
富士宮口登山道
このルートは富士登山初心者にお勧めです。五合目の標高が2,400mと4登山道中最も高く、五合目からすぐに登りはじめ、山頂までは5〜6時間程度で到着できます。この登山道は人気があり混み合います。登山途中で宝永火口を見ることができます。このルートは山頂付近まで行かないとご来光は見られません。このルートは下山専用道がなく、登山者と下山者の行き違いがあり、混み合う時期は大変です。登山道は足場が悪く溶岩流や岩がゴツゴツとしているところが多い。それでも山頂まで最も早く着くことができるため人気があるようです。下山時にはこの溶岩流や岩が足への負担となり結構きつい。膝への衝撃も大きいです。500台の駐車スペースは、期間中すぐに一杯になり、途中の富士山スカイラインに路上駐車する車両が多く渋滞して動かなくなることもあります。お盆期間中はマイカー規制もあります。
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